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ロックマンシリーズはまず流星のロックマンから掲載を開始しようと思います。
(と言っても流星シリーズ小説は本日掲載するものしかまだ出来ていません。)
今日掲載する小説は家族の心温まる物語。スバルが絆の大切さを知り始めたと言う設定にしています。
この小説は私の実話を元にして書かれています。
ではこのリンクから小説へお入りください。
皆さんにもあるかも知れない、支えてくれる誰かがいることを・・・ 。
それはスバルが絆の大切さを知り始めた頃のお話。
空が闇に染まった夜、スバルはリビングでドラマを見ているアカネと出会った。
「母さん、何見てるの?」
「あらスバル。今ね、ドラマ見ているの。」
「ドラマ?」
「ええ、最近よく見てるのよ。スバルも見る?」
「うん!」
主人公は同年代と付き合うのが苦手な少年坂橋瑛。
先輩や後輩を知人に持ち、同年代の友人は1人しかいない高校生である。
しばらくスバルがアカネと一緒にドラマを見ていると・・・・・
『坂橋、お前分かってないな。これは"そのように"じゃない、"気持ち"と同じ意味だ。
お前はちょっと勉強不足だ、後で補習してやるから必ず来なさい!』
それは瑛が英語の授業で厳しく怒られたシーン。
『泣いちゃだめだ。こんな所で泣いたら先生が何か言うかもしれない。そんなの僕は嫌だ・・・。』
瑛の心情を映したセリフが聞こえ、皆の目を気にしながらどうにか耐えた彼は手で涙を拭いて再び授業に集中し始めた。
「・・・・!?」
スバルはそのシーンを見て一瞬、胸に押さえつけるような痛みを感じた。
自分じゃないのに彼を通して急に伝わってきた。
"瑛という少年を通して・・・・・"
その授業が終わり、別の授業が始まっても瑛の顔に笑顔は無かった。
あっという間に学校が終わって自宅に帰ってきた瑛は夕食を済ませ、自室でのんびりしていた。
「そうだ。亮さんなら聞いてくれるかな?」
思い立った彼が携帯電話に手を伸ばしてアドレス帳から『川野亮』と言うページを開き、書かれている番号に電話をかけてみた。
河野亮
瑛の数少ない学校以外での友達で初めて行ったイベントで知り合った大学4年生の青年で瑛の良き話し相手である。
暇を見つけてはメールする仲であったが電話するのはこれが初めてだった。
瑛は持っている手に期待と不安を抱きながら出てくるのを待っていると・・・・・
「あっもしもし~、川野ですが。」
「あっ、亮さん?坂橋です。」
「おお~瑛君か。こんばんわ」
「こんばんわ・・・。」
「君が電話するのは初めてだね。何か用かい?」
「はい、実は今日学校で辛いことがありました。それで聞いてもらいたいなと思って・・・・いいですか?」
亮さんは「いいよ、俺で良ければ。」と答えてくれた。 瑛は今日の出来事を話した。
「出来ないから怒られる、それは当り前のことです。僕自身が辛いと感じすぎているかもしれない、自分がこんなに弱くて悔しくて辛い・・・。」
「瑛君・・・。」
自分があまりにも脆すぎたことに悔やんでいく内、次第に抑えきれなった感情が涙となって流れていた。
『この子、僕みたいだ。似てないけど、辛いことを経験した今泣いている。まるで絆を信じなかった頃の僕みたいに・・・・・。』
心配そうにテレビを見るアカネさんの横でスバルはこの少年に感情移入していた。
スバルには分かる、心が壊れてしまいそうな彼の気持ちが手に取るように。
「お前は今弱い自分が悔しくてしょうがない・・・・。そんな気持ちで一杯だと思う。
けど俺は瑛君が弱い人だとは思わない。
今まで同年代の友達がいないと言っていたが最近、「友達が出来た!」ってメールで知った時、嬉しかった。 自分を変えようとする気持ちを実行したのは凄いと思うよ。」
「亮さん・・・・・」
それは泣きたい気持ちが変わっていこうとする瞬間(とき)のように少しずつ染みてきて傷を負う瑛の心を癒していく。
そして彼はこう言った。
「自分を変えていくことがどんなことにも負けない絆を作り上げる。
絆を持つことで大切な何かを守りたいと強く願っていく。
どんな時もお前一人だけじゃない、誰かがいるってことを忘れないでほしいな。」
「スバル、あなた・・・・・?」
「母さん、僕は今まで人と触れ合うのが怖かった。触れ合うと自分が壊れちゃうんじゃないかって・・・父さんみたいに傷つくのは嫌だった。」
目の前で止まらない涙を流すスバルを見て彼女には痛いほど分かった。
今まで彼の苦しみや悲しみをずっと見てきたのだから・・・。
「けどね、今は違うんだ。大切な人がいるから頑張れる。大切な絆があるから強くなれて皆を信じられるって気づいたから。」
涙を拭いたその顔に昔には無い自信と誇りが輝いていた。
『大吾さん、見ているかしら?
スバルは様々な出逢いを通して強くなったわ。
あなたに似て本当に人との絆を大切にする強い子供だわ。
あの子が成長する姿をこの宇宙(そら)から見守っていてね、大吾さん。』
彼女が見つめる夜空には流れ星が輝き、家族の絆をより強くかけがえのないモノにしてくれた。
持つべきモノ。
それは家族にしか創れない大切な絆だと言うことを・・・。
-小説後記-
今回の小説で出た授業で厳しく注意されたことや電話して泣いたのは本当に実話です。
この経験を通して人は一人で 生きられる訳じゃないと改めて考えされました。
皆さんも誰かに話したりしてその不安を理解してほしいのではないかと多くの方々が思っているでしょう。
一人でそんなことも話せずに生きているのは本当に辛いと言う経験も私自身体験したことがありますし友人が出来ないことで自らの積極性を否定しそうになって自己嫌悪したこともありました。
でも話すことで自分の存在を理解してくれると思います。
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ゲーム音楽を生活の一部とする面も。